☑本記事のテーマ
【かぜ薬】パブロンシリーズ
比較した上での勉強
ましてや、比較をすることは尚更だと思います
3章に困っている人にはおススメです
令和4年以降の試験にも出ることがほとんどです。
理由はこれらのシリーズのベースとなる商品だからです
今回は、パブロンゴールドAと以下のシリーズで見ていきたいと思います
- パブロンSα
- パブロンSゴールドW
- パブロンエースPro
- パブロンメディカルC
- パブロンメディカルN
- パブロンメディカルT
- パブロン50
ベースであるパブロンゴールドAのおさらい
詳しくは第23回 【其の三】 3章勉強方法 商品で学ぶ3章 【かぜ薬】パブロンゴールドAをご覧ください
これらの内容のかぜ薬でした。
このパブロンゴールドAと比較しながら解説していきます。
以下比較は、登録販売者試験対策としての比較です。
パブロンSα
成分の比較解説
ブロムヘキシン塩酸塩
- 分泌促進、溶解低分子化、線毛運動促進作用
- グアイファネシンの代わりに配合
デキストロメトロファン臭化水素酸塩水和物
- 非麻薬性鎮咳成分
- ジヒドロコデインリン酸塩の代わりに配合
マレイン酸カルビノキサミン
- 抗ヒスタミン成分
- クロルフェニラミンマレイン酸塩の代わりに配合
ビスイブチアミン(ビタミンB1誘導体)
- 疲労回復
使用上の注意の比較説明
してはいけないこと
- ジヒドロコデインリン酸塩が配合されていないので、12歳未満も服用できる
相談すること
- 成分は違うものがありますが、パブロンゴールドAと同様
- 3.(3)授乳中の人はジヒドロコデインリン酸塩ではなく、デキストロメトロファン臭化水素酸塩水和物が使われているため
パブロンゴールドAとパブロンSαの比較まとめ
- ジヒドロコデインリン酸塩ではなく、デキストロメトロファン臭化水素酸塩水和物が使われているため5歳から服用できる
- ビタミンB1が+αで配合されている
- 同じ成分については成分量も同じ
パブロンSゴールドW
成分の比較解説
アンブロキソール塩酸塩
- 気道粘膜のすべりをよくする
- 今までは医療用→第一類の成分であったため他の去痰薬より効果は期待できそう
しかし、登録販売者の試験問題作成に関する手引きの中にはない成分であるため、試験に出題されたことはない(よって、今後も出題される可能性はないはず)
L-カルボシステイン
- 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少
- 粘液成分の含有比を調整し痰の切れをよくする
- グアイファネシンの代わりに配合
使用上の注意の比較説明
してはいけないこと
- 成分は違うものがありますが、パブロンゴールドAと同様
相談すること
- メチルエフェドリン塩酸塩(アドレナリン作動成分)が入っていないことで、以下項目がなくなっている
高齢者
甲状腺機能障害
糖尿病
高血圧
パブロンゴールドAとパブロンSゴールドWの比較まとめ
- 去痰成分が1つ多く含まれているため、痰が辛い人に勧めやすい
(パッケージにW処方となっている事もポイント) - その分メチルエフェドリン塩酸塩が配合されていないため、咳、鼻に対する効果は落ちる
- 無水カフェインが入っていない
- セルフメディケーション税制対象商品
アンブロキソール塩酸塩が配合されているため
パブロンエースPro錠
成分の比較解説
イブプロフェン
- 解熱鎮痛成分
- 発熱を鎮め、痛みを和らげる
- 1回の最大量が配合(200㎎)
- アセトアミノフェンの代わりに配合
L-カルボシステイン
- 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少
- 粘液成分の含有比を調整し痰の切れをよくする
- グアイファネシンの代わりに配合
アンブロキソール塩酸塩
- 気道粘膜のすべりをよくする
- 今までは医療用→第一類の成分であったため他の去痰薬より効果は期待できそう
しかし、登録販売者の試験問題作成の手引きの中にはない成分であるため、試験に出題されたことはない(よって、今後も出題される可能性はないはず)
使用上の注意の比較説明
してはいけないこと
イブプロフェンが配合されていることでのしてはいけないこと
- 1.(3)15才未満の小児
- 1.(4)出産予定日12週以内の妊婦
- 1.(5)胃・十二指腸潰瘍・血液の病気、肝臓病、腎臓病、心臓病、高血圧、ジドブジン
1.(5)に関しては、イブプロフェンが200㎎入っているためと思われる
どれも、試験問題作成に関する手引きには掲載されていないので、試験で出題されることはないはず
ジドブジンは抗ウイルス薬(HIV治療薬)
相談すること
イブプロフェンが配合されていることでの注意すること
4.(6)次の診断又は、その病気にかかったことのある人
- 胃・十二指腸潰瘍
- 全身性エリテマトーデス
- 混合性結合組織病
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
パブロンゴールドAとパブロンエースPro錠の比較まとめ
- 解熱鎮痛成分がイブプロフェン(1回量200㎎)であるため、アセトアミノフェンより大人向け(15才以上~)
- 無水カフェインが入っていない
(アセトアミノフェンからイブプロフェンに変えたことで、鎮痛効果は十分であるためか) - 去痰成分が1つ多く含まれているため、咳だけでなく痰が辛い人に勧めやすい
- セルフメディケーション税制対象商品
イブプロフェンとアンブロキソール塩酸塩が配合されているため - 同じ成分については成分量も同じ
パブロンメディカルC
成分の比較解説
キキョウ(桔梗)乾繰エキス末
- 痰または痰を伴う咳に
オウヒ(桜皮)乾繰エキス末
- 去痰作用
イブプロフェン
- 解熱鎮痛成分
- 発熱を鎮め、痛みを和らげる
- アセトアミノフェンの代わりに配合
使用上の注意の比較説明
してはいけないこと
イブプロフェンが配合されていることでのしてはいけないこと
- 1.(3)15才未満の小児
- 1.(4)出産予定日12週以内の妊婦
相談すること
イブプロフェンが配合されていることでの注意すること
4.(6)次の診断を受けた人
- 全身性エリテマトーデス
- 混合性結合組織病
4.(7)次の病気にかかったことのある人
- 胃・十二指腸潰瘍
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
パブロンゴールドAとパブロンメディカルCの比較まとめ
外箱に「せき」とあるように咳や痰に対してより効果がある配合になっている
一般の生活者が選びやすいパッケージにしていると感じる
- 生薬成分が2つ配合されている
- 解熱鎮痛成分がイブプロフェン(1回量150㎎)であるため、アセトアミノフェンより大人向け(15才以上~)
- 無水カフェインが入っていない
(アセトアミノフェンからイブプロフェンに変えたことで、鎮痛効果は十分であるためか) - セルフメディケーション税制対象商品
イブプロフェンが配合されているため - 同じ成分については成分量も同じ
パブロンメディカルN
成分の比較解説
塩酸プソイドエフェドリン
- アドレナリン作動成分
- 交感神経系を刺激して気管支を拡張させ、呼吸を楽にて咳を鎮める
他のアドレナリンと比べて、中枢神経系に対する作用が強い - メチルエフェドリン塩酸塩の代わりに配合
グリチルリチン酸二カリウム
- 炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分)
イブプロフェン
- 解熱鎮痛成分
- 発熱を鎮め、痛みを和らげる
- アセトアミノフェンの代わりに配合
L-カルボシステイン
- 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少
- 粘液成分の含有比を調整し痰の切れをよくする
- グアイファネシンの代わりに配合
使用上の注意の比較説明
してはいけないこと
イブプロフェンが配合されていることでのしてはいけないこと
- 1.(3)15才未満の小児
- 1.(4)出産予定日12週以内の妊婦
塩酸プソイドエフェドリンが配合されていることでのしてはいけないこと
- 1.(5)次の症状のある人 前立腺肥大による排尿困難
- 1.(6)次の診断を受けた人 高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病
相談すること
イブプロフェンが配合されていることでの注意すること
4.(7)次の診断を受けた人
- 全身性エリテマトーデス
- 混合性結合組織病
4.(8)次の病気にかかったことのある人
- 胃・十二指腸潰瘍
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
塩酸プソイドエフェドリンが配合されていることでの注意すること
- 4.(3)高齢者
- 4.(9)モノアミン酸化酵素阻害剤で治療を受けている人
グリチルリチン酸二カリウムが配合されていることでの注意すること
- 4.(7)次の診断を受けた人 腎臓病
パブロンゴールドAとパブロンメディカルNの比較まとめ
外箱に「はな」とあるように鼻に対してより効果がある配合になっている
一般の生活者が選びやすいパッケージにしていると感じる
- 他のアドレナリン作動成分より効果が高いプソイドエフェドリン塩酸塩を配合
- クロルフェニラミン塩酸塩(抗ヒスタミン)の成分量を少し減らし、グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症成分)を配合
違う成分を入れることで、多角的に鼻の症状を和らげる - 解熱鎮痛成分がイブプロフェン(1回量150㎎)であるため、アセトアミノフェンより大人向け(15才以上~)
- 無水カフェインが入っていない
(アセトアミノフェンからイブプロフェンに変えたことで、鎮痛効果は十分であるためか) - リボフラビン(ビタミンB2)が入っていない
- セルフメディケーション税制対象商品
イブプロフェンが配合されているため - 同じ成分については成分量も同じ
パブロンメディカルT
成分の比較解説
イブプロフェン
- 解熱鎮痛成分
- 発熱を鎮め、痛みを和らげる
- アセトアミノフェンの代わりに配合
アンブロキソール塩酸塩
- 気道粘膜のすべりをよくする
- 今までは医療用→第一類の成分であったため他の去痰薬より効果は期待できそう
しかし、登録販売者の試験問題作成に関する手引きの中にはない成分であるため、試験に出題されたことはない(よって、今後も出題される可能性はないはず)
L-カルボシステイン
- 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少
- 粘液成分の含有比を調整し痰の切れをよくする
- グアイファネシンの代わりに配合
使用上の注意の比較説明
してはいけないこと
イブプロフェンが配合されていることでのしてはいけないこと
- 1.(3)15才未満の小児
- 1.(4)出産予定日12週以内の妊婦
相談すること
イブプロフェンが配合されていることでの注意すること
4.(6)次の診断を受けた人
- 全身性エリテマトーデス
- 混合性結合組織病
4.(7)次の病気にかかったことのある人
- 胃・十二指腸潰瘍
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
パブロンゴールドAとパブロンメディカルTの比較まとめ
外箱に「のど」とあるようにのどの痛みや、のどの違和感に対してより効果がある配合になっている
一般の生活者が選びやすいパッケージにしていると感じる
- 解熱鎮痛成分がイブプロフェン(1回量150㎎)であるため、アセトアミノフェンより大人向け(15才以上~)
- 無水カフェインが入っていない
(アセトアミノフェンからイブプロフェンに変えたことで、鎮痛効果は十分であるためか) - セルフメディケーション税制対象商品
イブプロフェンとアンブロキソール塩酸塩が配合されているため - 同じ成分については成分量も同じ
パブロン50錠
- 抗ヒスタミンが配合されていない
- アドレナリン作動成分が配合されていない
そのため、市販薬を使うことに制限のある人、気になる人にも選びやすい商品である
成分の比較解説
アセトアミノフェン
- 半分量の150mg
グアヤコールスルホン酸カリウム
- 気道粘膜からの分泌を促進
- グアイフェネシンと同じ効果
麦門冬湯乾燥エキス
- 水溶痰が多い人は不向き/から咳(乾いた咳)
- 抗ヒスタミン成分ではなく漢方製剤を使用
使用上の注意の比較説明
してはいけないこと
- パブロンゴールドAと同様
- ジヒドロコデインリン酸塩が入っていないため、12歳未満の記載はない
相談すること
- パブロンゴールドAと同様
- メチルエフェドリン塩酸塩(アドレナリン作動成分)
クロルフェニラミンマレイン酸(抗ヒスタミン)
が入っていないため記載のないことがある
パブロンゴールドAとパブロン50錠の比較まとめ
外箱にあるように以下の症状にのみ効果がある
- のどの痛み(アセトアミノフェン)
- 発熱(アセトアミノフェン)
- 麦門冬湯乾燥エキス(せき)
- グアヤコールスルホン酸カリウム(たん)
そのため、鼻の諸症状がある人には向かない(アドレナリン作動成分が入っていないため)
- 第2類医薬品
- 同じパブロンの名前が付いていても、他のシリーズと比べると大きく違う
【かぜ薬】パブロンシリーズ比較のまとめ
見比べてみると同じこと、違うことが見えますね。
パブロンシリーズは「咳や痰」を売りにしている と聞いたことがあります。
こうやって見比べてみるとよくわかりますね。
成分の違いはありますが、かぜ薬ってそんなに変わらないんですね。
パブロン50錠はちょっと違いましたが。
覚えることもたくさんありますが、パブロンゴールドAの事が分かっていれば他の商品も説明できそうですね。
そうですね。
大きく違うところは、小児は使えないイブプロフェンが入っているかどうかではないでしょうか。
多くシリーズとして発売できるのは、さすが大正製薬だと思います。
今回も最後までありがとうございました
パブロンシリーズは他にもあるので、気になる方は比較してみて下さい
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです
僕が使っているテキストはこちらです
youtubeでこういった動画もあげているので、是非ご覧ください
その他にも、過去問の解説動画をあげています
勉強は自分で調べて繰り返すことに意味があると思っていますが、
答えだけでなく問題の解き方考え方も分かると思うので良かったらご覧下さい
コメント