引き続き「知識」に関わるところ、「3章の続き」を見ていきます
これまでは、この「知識」に入る前の準備の記事を書いてきました
闇雲に勉強を始めても、効率が悪いと最短距離が走れないので
読んでない方は是非読んで頂けると、これからの内容とリンクしやすいと思います
内容はタイトル通りです
全10ブロックを比較した結果です
効率の良い勉強のために役に立つと思います
これだけ覚えておけば試験勉強は十分と言っても過言ではないと思います
☑本記事のテーマ
4-3「痔・婦人・アレルギー・点鼻・目薬・消毒・歯と口中・皮膚」
ここでは3章で出題される40問のうち21問目~30問目くらいによく出る問題について解析していきます。
- よく出ること
- 問題を解く上でのポイント
です。
この記事は令和4年3月の改訂内容は反映していませんが、
令和4年以降の試験にも出ることがほとんどです。
3章は問題数が多いし、難しいですよね…。
そうですね。そう思っている人がほとんどだと思います。
プリンさんは、なんで「難しい」と思うんですか?
なんでって、覚えることがたくさんあるし、カタカナばっかだし、漢方とか生薬とか漢字もあるし…
なかなか出来るようにならないというか、覚えられないんですよ!
ですよね。でも、全部覚えなくても大丈夫ですよ。
ここの言葉と内容だけ覚えておくだけで、十分だと思います。
まずはこれらを身に付けましょう!
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、これから出てくる言葉とポイントを覚えるためには、
結果的に色々な知識に肉付けが出来ると思うので、それを含めこれだけで十分という意味です
でも、1章・2章同様にパターンがあるので十分対策できます
問題数が多い分、都道府県ごとの出題の順番の前後が目立ちましたが、
基本的に 試験問題の作成に関する手引き 通り以下の順番で出題されています
- 出題されることと順番がある
- 28問目 皮膚に用いる薬
- 29問目 皮膚に用いる薬
- 30問目 皮膚に用いる薬
- 31問目 歯や口中に用いる薬
- まとめ 1問目~30問目で出てくる漢方薬のうち 甘草含むものと、含まないもの
出題されることと順番がある
このことはそんなに大事ではありませんが、
知っていると勉強しやすいと思います
3章は「主な医薬品とその作用」がテーマです
- 1~8問目(8問) 精神神経に作用する薬
- 9~11問目(3問) 呼吸器系に作用する薬
- 12~16問目(5問) 胃腸に作用する薬
- 17問目~20問目(4問) 心臓などの器官や血液に作用する薬
- 21問目 排泄に関わる部位に作用する薬
- 22問目・23問目(2問) 婦人薬
- 24問目・25問目(2問) 内服アレルギー薬
- 26問目 鼻に用いる薬(鼻炎用点鼻薬)
- 27問目 眼科用薬
- 28問目・29問目(2問) 皮膚に用いる薬
- 30問目 皮膚に用いる薬
- 31問目 歯や口中に用いる薬
- 32問目 禁煙補助剤
- 33・34問目(2問) 滋養強壮保健薬
- 35・36問目(2問) 漢方処方・生薬
- 37・38問目(2問) 公衆衛生用薬
- 39・40問目(2問)一般用検査薬
基本的に、全国の試験問題がこの順番で問題を出します
試験問題の作成に関する手引きの順番通りです
(都道府県によって前後・増減あり)
では、問題の内容を見ていきましょう
テキストの文字をそのままでは、ここにまとめる意味がないと思っているので、
以下はたまご風対試験用です=覚えておくと試験問題が解けるです
さすがに3章は量が多くなってしまいました
目次から探していただくのがいいと思います
21問目 排泄に関わる部位に作用する薬
外用の痔の薬
- 痔の種類/痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔/裂け痔)・痔廔(じろう/穴が開く)
- 肛門付近の血管は静脈
局所麻酔成分
リドカイン
アミノ安息香酸エチル
ジブカイン塩酸塩
鎮痒成分
ジフェンヒドラミン塩酸塩
- 抗ヒスタミン成分
- 鼻の薬・皮膚薬にも入っている
クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 抗ヒスタミン成分
- 鼻の薬・睡眠改善薬・鎮暈薬にも入っている
クロタミトン
- 熱感刺激
カンフル
- 冷感刺激
抗炎症成分
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
- ステロイド性
プレドニゾロン酢酸エステル
- ステロイド性
グリチルレチン酸
- 非ステロイド性
- 鼻の薬・皮膚薬・歯痛・口内炎にも入っている
リゾチーム塩酸塩
- 内用の痔の薬にも入っている
止血成分
テトラヒドロゾリン塩酸塩
- アドレナリン作動成分
- 心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害は相談すべき
メチルエフェドリン塩酸塩
- アドレナリン作動成分
- 心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害は相談すべき
ナファゾリン塩酸塩
- アドレナリン作動成分
- 心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害は相談すべき
タンニン酸・酸化亜鉛
- 収斂保護止血成分
殺菌消毒成分
クロルヘキシジン塩酸塩
- うがい薬・皮膚薬・口腔薬にも入っている
塩化セチルピリジニウム
- 消毒薬・口腔薬にも入っている口腔薬にも入っている
ベンザルコニウム塩化物
- 鼻の薬・消毒薬にも入っている
イソプロピルメチルフェノール
- 消毒薬・歯痛薬にも入っている
生薬
シコン(紫根)
- 新陳代謝促進・殺菌・抗炎症
セイヨウトチノミ
- 血行促進・抗炎症
内用の痔の薬
生薬
センナ・ダイオウ・カンゾウ・ボタンピ・トウキ・サイコ
- 症状の緩和
オウゴン・セイヨウトチノミ
- 抗炎症
抗炎症成分
リゾチーム塩酸塩
- 外用の痔の薬にも入っている
止血成分
カルバゾクロム
- 歯槽膿漏薬にも入っている
漢方薬
乙字湯
- 甘草含む
- 大黄含む
泌尿器用薬
手引きの順番通りだとここに来ますが、
このことは漢方・生薬の問題が多いので、
35問目・36問目の漢方処方・生薬でまとめて解説します
22問目 婦人薬
- 月経周期/約21日~40日
- 更年期/閉経の前後の女性ホルモンの量が大きく変動する移行期・血の道症
- 更年期障害/更年期に起こる不定愁訴(あらゆる部位の体調不良)
女性ホルモン成分
エチニルエストラジオール
- 人工ホルモン。エストラジオールを補充する
- 妊婦×/授乳中×
生薬
サフラン
- 鎮痛鎮静作用
- 滞っている月経を促す
- 冷え症・血色不良の緩和
コウブシ
- 鎮痛鎮静作用
- 滞っている月経を促す
23問目 婦人薬
漢方薬
当帰芍薬散
- 体力虚弱
- 冷え症で貧血傾向、疲労しやすい
温経湯
- 甘草含む
- 体力中等度以下
- 唇渇く・足腰の冷え・しもやけ・手荒れ
加味逍遥散
- 甘草含む
- 体力中等度以下
- 便秘傾向のある冷え症
温清飲
- 体力中等度
- 皮膚はかさかさ
桃核承気湯
- 甘草含む
- 大黄含む
- 体力中等度以上
- のぼせで便秘しがち・痔・打撲症
桂枝茯苓丸
- 比較的体力あり
- 打ち身(打撲症)・にきび
24問目 内服アレルギー薬
- アレルゲンが体内に入ると、免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞(マスト細胞)が刺激され、ヒスタミンやプロスタグランジンが放出(遊離)する
- 減感作療法(アレルゲンに対して徐々に体を慣らしていく)は医師の指導の下で行う
抗ヒスタミン成分
- ヒスタミンの働きを抑える
- ヒスタミンは覚醒に関与する=眠気
- 抗コリン作用も示す=排尿困難・口渇・便秘・緑内障
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・外用薬など多くの薬に使われる
クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 乗物酔い薬に入っている時は特に色々注意あり
メキタジン
- まれにショックアナフィラキシー・肝機能障害・血小板減少
クレマスチンフマル酸塩
ジフェンヒドラミン塩酸塩
- 授乳中は×
- 睡眠改善薬の主な成分
抗炎症成分
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・外用薬など多くの薬に使われる
グリチルリチン酸二カリウム
トラネキサム酸
- 血栓
リゾチーム塩酸塩
- 卵アレルギー
アドレナリン作動成分
- 交感神経系を刺激して血管収縮
- 心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害は相談すべき
- かぜ薬・鼻の薬・外用薬・目薬など多くの薬に使われる
メチルエフェドリン塩酸塩
プソイドエフェドリン塩酸塩
セレギリン塩酸塩のモノアミン酸化酵素阻害剤服用時は×
抗コリン成分
ベラドンナ総アルカロイド
- 副交感神経系の働きを抑える=鼻汁やくしゃみを抑える
25問目 内服アレルギー薬
生薬
シンイ(辛夷)
- 鎮痛鎮静
漢方薬
十味敗毒湯
- 甘草含む
- 体力中等度
- 皮膚疾患・化膿
当帰飲子
- 甘草含む
- 体力中等度
- 皮膚が乾燥する湿疹・痒み
辛夷清肺湯
- 体力中等度以上
- 濃い鼻汁・慢性鼻炎・蓄膿症
荊芥連翹湯
- 体力中等度以上
- 皮膚の色が浅黒い・蓄膿症・慢性扁桃炎
26問目 鼻に用いる薬(鼻炎用点鼻薬)
点鼻薬の使用方法/息を吸いながらは×
アドレナリン作動成分
- 過度に使用すると逆に血管が拡張して、鼻づまりがひどくなる
- 全身に影響を与えることもある
- 咳・外用薬・目薬などにも入っている
ナファゾリン塩酸塩
フェニレフリン塩酸塩
テトラヒドロゾリン塩酸塩
抗ヒスタミン成分
- ヒスタミンの働きを抑える
- ヒスタミンは覚醒に関与する=眠気
- 抗コリン作用も示す=排尿困難・口渇・便秘・緑内障
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・外用薬など多くの薬に使われる
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ケトチフェン
抗アレルギー成分
クロモグリク酸ナトリウム
- ヒスタミンの遊離を抑える
- アレルギー性ではない鼻炎には無効
局所麻酔成分
リドカイン
- 痔や傷薬にも入っている
殺菌消毒成分
塩化セチルピリジニウム
- 痔・消毒薬・口腔薬にも入っている
ベンザルコニウム塩化物
- 痔・鼻の薬・消毒薬にも入っている
抗炎症成分
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・外用薬など多くの薬に使われる
グリチルリチン酸二カリウム
27問目 眼科用薬
- 点眼方法/先端をまぶたやまつげに付けない/1滴で十分/パチパチしない
- 家族間や他人と使い回し×
ネオスチグミンメチル硫酸塩
毛様体におけるアセチルコリンの働きを助け、目の調整機能を改善する
(ほぼ必ず出題される)
アドレナリン作動成分
- 緑内障×
- 全身に影響を与えることもある
- 咳・外用薬・点鼻薬などにも入っている
ナファゾリン塩酸塩
フェニレフリン塩酸塩
テトラヒドロゾリン塩酸塩
抗炎症成分
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・外用薬など多くの薬に使われる
グリチルリチン酸二カリウム
リゾチーム塩酸塩
- 卵アレルギー
プラノプロフェン
- 妊婦×
組織修復成分
アズレンスルホン酸ナトリウム
- うがい薬などにも入っている
目の乾きを改善する成分
コンドロイチン硫酸ナトリウム
- ヒアルロン酸ナトリウム(添加物/粘椆化剤)と結合して粘椆性を高める
抗ヒスタミン成分
- ヒスタミンの働きを抑える
- ヒスタミンは覚醒に関与する=眠気
- 抗コリン作用も示す=排尿困難・口渇・便秘・緑内障
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・外用薬など多くの薬に使われる
抗アレルギー成分
クロモグリク酸ナトリウム
- ヒスタミンの遊離を抑える
サルファ剤
スルファメトキサゾール
- 結膜炎・ものもらいなどの細菌に有効
ホウ酸
- 洗眼薬として水に溶解して、洗浄・消毒に使用(アイボンのようなもの)
- 点眼薬の防腐剤(添加物)
アミノ酸成分
アスパラギン酸カリウム・アスパラギン酸マグネシウム
- 新陳代謝を促す
28問目 皮膚に用いる薬
皮膚表面には「皮膚常在菌」がいる(皮膚を守る良い菌)
傷薬等の殺菌消毒成分
アクリノール
- 一般細菌を消毒
- 真菌・結核菌・ウイルス×
- 刺激なし
- 黄色
オキシドール(過酸化水素水)
- 一般細菌を消毒
- 真菌・結核菌・ウイルス×
- 刺激あり/泡立ちによる物理洗浄
- 作用は持続性に乏しく、組織への浸透性が低い
ヨウ素系(ヨウ素・ポビドンヨード・ヨードチンキ)
- 一般細菌・結核菌・真菌・ウイルスも消毒
- アルカリ性になると殺菌力低下(石鹸などと併用注意)
- 甲状腺機能障害注意
- ヨードチンキは、マーキュロクロムと使うと殺菌作用が低下
ベンザルコニウム塩化物 ベンゼトニウム塩化物 セチルピリジニウム塩化物
- アルカリ性になると殺菌力低下(石鹸などと併用注意)
- 口腔薬にも入っている
クロルへキシジン塩酸塩 クロルヘキシジングルコン酸塩
- 一般細菌・真菌を消毒
- 結核菌・ウイルス×
マーキュロクロム
- 一般細菌を消毒
- 真菌・結核菌・ウイルス×
- ヨードチンキと使うと殺菌作用が低下
- 水銀を含む/現在はほとんど販売されていない/赤チンと呼ばれていた
エタノール(消毒用エタノール)
- 皮膚刺激性が強い
- 一般細菌・結核菌・真菌・ウイルスも消毒
その他
イソプロピルメチルフェノール・フェノール
- タンパク質を変性させて、殺菌消毒
- 歯痛薬にも入ってる
痒み・腫れ・痛み等を抑える成分
- 過度に使用しても鎮痛効果は増さない
- プロスタグランジンの生成を抑える
- 軟膏/クリーム/液剤の使い分け(軟膏は、比較的水に強い・じゅくじゅく患部に)
ステロイド性抗炎症成分
- 炎症を抑える
- 長期連用・広範囲への使用は基本しない
- 水痘・みずむし・化膿部位に使うと悪化する
- 痔・点鼻薬にも入っている
デキサメタゾン
ヒドロルチゾン
プレドニゾロン吉草酸エステル
非ステロイド性抗炎症成分(貼り薬)
- 過度に使用しても鎮痛効果は増さない
- プロスタグランジンの産生を抑えて抗炎症作用(=痛みが治まる)
インドメタシン
- 喘息注意
- 15歳未満×
ケトプロフェン
- 喘息注意
- 15歳未満×
- 接触性皮膚炎
- 光線過敏症
ピロキシカム
- 喘息注意
- 15歳未満×
- 光線過敏症
フェルビナク
- 喘息注意
- 15歳未満×
サリチル酸メチル
非ステロイド性抗炎症成分(塗り薬)
皮膚炎・かぶれ・日焼け・あせも等の皮膚症状緩和
ウフェナマート
- 刺激感(ヒリヒリ)/熱感/乾燥感
イブプロフェンピコノール
- ニキビ薬に入っている
抗炎症成分
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・点眼薬など多くの薬に使われる
グリチルリチン酸二カリウム
局所麻酔成分
- 痔・点鼻薬などにも入っている
リドカイン
アミノ安息香酸エチル
ジブカイン塩酸塩
抗ヒスタミン成分
- ヒスタミンの働きを抑える=痒みを抑える
- かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・外用薬など多くの薬に使われる
クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 乗物酔い薬に入っている時は特に色々注意あり
ジフェンヒドラミン塩酸塩
- 睡眠改善薬の主な成分
局所刺激成分(貼り薬・塗り薬)
冷感刺激成分
歯痛薬にも入っている
- メントール
- カンフル
- ハッカ油
- ユーカリ
温感刺激成分
場合によっては刺激が強すぎて痛みになることもある
- カプサイシン
- ノニル酸ワニリルアミド
- クロタミトン
収斂・皮膚保護成分
酸化亜鉛
- 化膿している時、傷が深い時は×
組織修復成分
アラントイン
- 痔の薬にも入っている
ビタミンA
血管収縮成分
アドレナリン作動成分
- ナファゾリンなど
- 出血を抑える
血行促進成分
ヘパリン類似物質
- 抗炎症作用と保湿作用もある
生薬
紫雲膏
- 紫色の軟膏
- 組織修復・抗菌
29問目 皮膚に用いる薬
その他皮膚の薬
角質軟化成分
- いぼ/ウイルス性と老人性に大別
- いぼの薬は医薬品のみ/ウイルス性には効果ない
サリチル酸
- 角質成分を溶解する
イオウ
- 角質層のケラチンを変質させる
保湿成分
- 角質層の水分保持量を高める
尿素
グリセリン
白色ワセリン
ヘパリン類似物質
にきび薬・吹き出物
- アクネ菌(桿菌/かんきん)/にきび
- 黄色ブドウ球菌/毛嚢炎(面庁)
サルファ剤(スルファジアジンなど)
- 抗菌成分
- DNA合成を阻害
バシトラシン
- 抗菌成分
- 細胞壁合成を阻害
硫酸フラジオマイシン・クロラムフェニコール
- 抗菌成分
- タンパク質合成を阻害
みずむし・たむし(抗真菌薬)
- 白癬菌(皮膚糸状菌)
- 患部がじゅくじゅくしているなら、軟膏やクリーム
- 角質化(硬くなってカサカサ)なら液剤(但し刺激がある)
- 湿疹とみずむしの区別がつかない時は、抗真菌薬は×
イミダゾール系抗真菌成分
- 皮膚糸状菌の細胞膜の産生を防ぐ
- 細胞膜の透過性変化させ、増殖を防ぐ
オキシコナゾール
チオコナゾール
※ジフェニルイミダゾール
※イミダソールと成分名に入っていますが、これは
「抗ヒスタミン成分」です!!
その他抗真菌薬
シクロピロクスオラミン
- 皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、増殖・生存に必要な物質の輸送を妨げる
30問目 皮膚に用いる薬
頭皮・毛根の薬
カルプロニウム塩化物
- アセチルコリンに類似した作用(コリン作用)
- 血管拡張/血行促進
エストラジオール安息香酸エステル
- 女性ホルモン成分
- 妊婦×
ヒノキチオール
- 檜
- 抗菌・血行促進・抗炎症
- 歯槽膿漏薬にも入っている
チクセツニンジン(竹節人参)
- 血行促進・抗炎症
カシュウ(何首鳥)
- 脂質代謝
31問目 歯や口中に用いる薬
歯痛薬(外用)
- 歯痛/むし歯(齲蝕/うしょく)
- むし歯は治せない
局所麻酔成分
- 痔・皮膚薬にも入っている
アミノ安息香酸エチル
ジブカイン塩酸塩
テーカイン
- 歯痛薬ではよく出てくる
冷感刺激成分
外用薬にも入っている
- メントール
- カンフル
- ハッカ油
- ユーカリ
殺菌消毒成分
フェノール
- 皮膚などの消毒にも入っている
木クレオソート
- 局所麻酔作用もある
- 下痢止めにも入っている(正露丸など)
セチルピリジニウム塩化物
- 口腔薬・点鼻薬・皮膚薬などにも入っている
生薬
サンシシ
- 抗炎症作用
- 皮膚薬にも入っている
歯槽膿漏薬(外用薬)
- 歯ぐきの薬/歯周炎・歯槽膿漏
殺菌消毒成分
イソプロピルメチルフェノール
- 皮膚などの消毒にも入っている
セチルピリジニウム塩化物
- 歯痛薬・口腔薬・点鼻薬・皮膚薬などにも入っている
チモール
- 歯槽膿漏薬にはよく出てくる
ヒノキチオール
- 檜
- 抗菌・血行促進・抗炎症
- 頭皮の薬にも入っている
抗炎症成分
- 皮膚薬・かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・点眼薬など多くの薬に使われる
グリチルリチン酸二カリウム
止血成分
カルバゾクロム
- 痔の薬にも入っている
組織修復成分
アラントイン
- 痔の薬・皮膚薬にも入っている
生薬
抗炎症、抗菌
カミツレ
ラタニア
ミルラ
歯槽膿漏薬(内用薬)
止血成分
フィトナジオン
- 歯槽膿漏薬(内用薬)にはよく出てくる
カルバゾクロム
- 歯槽膿漏(外用薬)・痔の薬にも入っている
組織修復成分
銅クロロフィリンナトリウム
- 胃薬(胃粘膜保護・修復)にも入っている
口内炎用薬
- ベーチェット病(全身の皮膚、粘膜の潰瘍)の可能性もある
抗炎症成分
- 皮膚薬・かぜ薬・鼻の薬・咳・乗物酔い・点眼薬など多くの薬に使われる
グリチルリチン酸二カリウム
アズレンスルホン酸ナトリウム
- うがい薬・目薬などにも入っている
殺菌消毒成分
アクリノール
- 一般細菌を消毒
- 真菌・結核菌・ウイルス×
- 刺激なし
- 黄色
ポビドンヨード
- 一般細菌・結核菌・真菌・ウイルスも消毒
- アルカリ性になると殺菌力低下(石鹸などと併用注意)
- 甲状腺機能障害注意
セチルピリジニウム塩化物
- アルカリ性になると殺菌力低下(石鹸などと併用注意)
クロルへキシジン塩酸塩
- 一般細菌・真菌を消毒
- 結核菌・ウイルス×
生薬
シコン(紫根)
- 組織修復・抗菌
漢方薬
茵蔯蒿湯
- 大黄含む
- 便秘するものの口内炎・皮膚炎
まとめ 1問目~30問目で出てくる漢方薬のうち 甘草含むものと、含まないもの
カンゾウ(甘草)含むもの/その他ポイント
「1問目~10問目」
- 葛根湯/マオウも含む/かぜ
- 麻黄湯/マオウも含む/かぜ
- 小青竜湯/マオウも含む/水溶の痰・鼻水/アレルギー性鼻炎
- 小柴胡湯/インターフェロン製剤/間質性肺炎
- 柴胡桂枝湯/吐き気のある胃腸炎/かぜの中期~後期
- 桂枝湯/かぜ/体力虚弱
- 麦門冬湯/かぜ/水溶痰が多い人は不向き/から咳(乾いた咳)
- 芍薬甘草湯/鎮痛/こむらがえり
- 薏苡仁湯/マオウも含む/鎮痛
- 麻杏薏甘湯/マオウも含む/鎮痛
- 酸棗仁湯/鎮静
- 加味帰脾湯/鎮静
- 抑肝散/鎮静
- 桂枝加竜骨牡蛎湯/鎮静
- 小建中湯/小児
- 柴朴湯/咳/小柴胡合半夏厚朴湯と呼ばれることもある
- 五虎湯/マオウも含む/咳が強く出る/痔
- 麻杏甘石湯/マオウも含む/咳/感冒/痔
- 神秘湯/マオウも含む/喘鳴/痰が少ないものの小児喘息
- 桔梗湯/咳/扁桃炎・扁桃周囲炎
- 百虎加人参湯/咳/湿疹・皮膚炎
「11問目~20問目」
- 平胃散/胃/腹が鳴って下痢
- 六君子湯/胃/貧血で手足が冷えやすい
- 人参湯(理中丸)/胃/体力虚弱で手足が冷えやすい
- 大黄甘草湯/大黄も含む/便秘/体力に関わらず広く応用
- 桂枝加芍薬湯/便秘/しぶり腹
- 苓桂朮甘湯/強心作用はないが、利尿作用により、水毒を排出
「21問目~31問目」
- 乙字湯/大黄も含む/痔の内服薬
- 温経湯/婦人薬/体力中等度以下/唇渇く・足腰の冷え・しもやけ・手荒れ
- 加味逍遥散/婦人薬/体力中等度以下/便秘傾向のある冷え症
- 桃核承気湯/大黄も含む/婦人薬/体力中等度以上/のぼせで便秘しがち・痔・打撲症
- 十味敗毒湯/鼻炎薬/体力中等度/皮膚疾患・化膿
- 当帰飲子/鼻炎薬/体力中等度/皮膚が乾燥する湿疹・痒み
- 荊芥連翹湯/鼻炎薬/体力中等度以上/皮膚の色が浅黒い・蓄膿症・慢性扁桃炎
カンゾウ(甘草)含まないもの/その他ポイント
「1問目~10問目」
- 半夏厚朴湯/かぜ/咳/しわがれ声
- 呉茱萸湯/鎮痛
- 柴胡加竜骨牡蛎湯/大黄含む/鎮静/体力中等度以上/動悸・便秘を伴う
「11問目~20問目」
- 安中散/胃/げっぷ
- 麻子仁丸/大黄含む/便秘/便が固く塊状(ウサギのフンのような)
- 三黄瀉心湯/大黄含む/循環器用薬/鼻血/便秘/血の道症
- 七物降下湯/循環器用薬/高血圧を伴うのぼせ・肩こりなど
「21問目~30問目」
- 当帰芍薬散/婦人薬/体力虚弱/冷え症で貧血傾向、疲労しやすい
- 温清飲/婦人薬/体力中等度/皮膚はかさかさ
- 桂枝茯苓丸/婦人薬/比較的体力あり/打ち身(打撲症)・にきび
- 辛夷清肺湯/鼻炎薬/体力中等度以上/濃い鼻汁・慢性鼻炎・蓄膿症
- 茵蔯蒿湯/大黄含む/歯槽膿漏薬/便秘するものの口内炎・皮膚炎
お疲れ様でした。以上が21問目~30問目くらいによく出る問題でした。
僕が使っているテキストはこちらです
最後まで読んで頂きありがとうございました
次回は3章の続きです
youtubeでこういった関連動画もあげているので、是非ご覧ください
勉強は自分で調べて繰り返すことに意味があると思っていますが、
答えだけでなく問題の解き方考え方も分かると思うので良かったらご覧下さい
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