引き続き「知識」に関わるところ「2章」を見ていきます
これまでは、この「知識」に入る前の準備の記事を書いてきました
闇雲に勉強を始めても、効率が悪いと最短距離が走れないので
読んでない方は是非読んで頂けると、これからの内容とリンクしやすいと思います
内容はタイトル通りです
全10ブロックを比較した結果です
効率の良い勉強のために役に立つと思います
これだけ覚えておけば試験勉強は十分と言っても過言ではないと思います
☑本記事のテーマ
後半
ここでは2章で出題される20問のうち後半の問題について解析していきます。
- よく出ること
- 問題を解く上でのポイント
です。
この記事は令和4年3月の改訂内容は反映していませんが、
令和4年以降の試験にも出ることがほとんどです。
2章はカラダのことですね。
苦手な人が多いって前に言ってましたよね…。
クスリと同様に広く深い章なので、勉強が大変な章ですね。
全ブロックを比較して見ると、いかに同じ事を問題にしているかが分かります。
そういうことです!
勉強をこれから始める人も、ある程度勉強を進めている人にも
役に立つと思います。
本ブログの動画もあります
出題されることと順番がある
このことはそんなに大事ではありませんが、
知っていると勉強しやすいと思います
2章は「人体の働きと医薬品」がテーマです
- 1問目 消化器官
- 2問目 消化器官
- 3問目 消化器官
- 4問目 呼吸器管
- 5問目 循環器管
- 6問目 循環器管
- 7問目 泌尿器管
- 8問目 感覚器官
- 9問目 運動器管
- 10問目 運動器管
- 11問目 運動器管
- 12問目 脳や神経系
- 13問目 薬が働く仕組み
- 14問目 薬が働く仕組み
- 15問目 全身的に現れる副作用
- 16問目 全身的に現れる副作用
- 17問目 全身的に現れる副作用
- 18問目 精神神経系に現れる副作用
- 19問目 体の局所に現れる副作用
- 20問目 体の局所に現れる副作用
基本的に、全国の試験問題がこの順番で問題を出します
試験問題の作成に関する手引きの順番通りです
(都道府県によって前後・増減あり)
では、【よく出ること と ポイント】を見ていきましょう
11問目 運動器管
- 筋組織
骨格筋・平滑筋・心筋に分類
骨格筋(横紋筋)=随意筋・体性神経系
平滑筋=不随意筋・自律神経系
心筋=横紋筋・不随意筋・自律神経系
骨格筋の腱は伸縮性ない
骨格筋の疲労でグリコーゲン減少→乳酸蓄積
平滑筋は弱い力で持続性有り
12問目 脳や神経系
中枢神経系
- 脳と脊髄から構成
- 脳の下には視床下部などの自律神経系・ホルモン分泌する部位がある
- 延髄ー心臓中枢・呼吸中枢
- 血液循環量ー15%
酸素消費量ー20%
ブドウ糖消費量ー25% - 物質の透過に関する選択性が高いから、
脳の組織に移行しにくい - 血液脳関門
末梢神経系
- 体性神経系
自律神経系 - 自律神経系ー交感神経系/副交感神経系
- 交感神経系ー緊張状態(闘争や恐怖など)・ノルアドレナリン
- 副交感神経系ー安息状態(食事や休憩など)・アセチルコリン
- 交感神経系・副交感神経系の優位になったときの各臓器・気管の状態
目・唾液腺・心臓・気管支・胃・腸・膀胱 - 汗腺では例外的
ノルアドレナリンーアポクリン腺の末端で放出
アセチルコリンーエクリン腺の末端で放出
13問目 薬が働く仕組み
- 有効成分が吸収されるのは主に小腸
濃度高→低へ受動的に拡散する - 有効成分が溶け出すのは主に胃
- 肛門・口腔の静脈血からの吸収の場合は、
初めに肝臓での代謝を受けず全身に分布する - 有効成分の排泄は
腎臓→尿中 肝臓→胆汁中 肺→呼気中
母乳から乳児への副作用に注意 - 経口投与後、全身循環に入る前に門脈を経由して肝臓を通過/肝初回通過効果
- 血漿タンパク質と結合して複合体を形成
血書タンパク質との結合は速やかかつ可逆的 - 有効成分は受容体・酵素・トランスポーターなどのタンパク質と結合し、薬効や副作用を現す
- 血中濃度/最小有効濃度(閾値)
- 肝機能が低下した人の作用・副作用
- 局所作用でも全身に副作用出ることもある
14問目 薬が働く仕組み
剤形と使用方法
- 軟膏剤とクリーム剤の使い方・使用箇所
- 口腔内崩壊錠とチュアブル錠の似ているけど違うところ
- カプセル錠の注意点
- 散剤・顆粒剤の上手な服用の仕方
- 口腔粘膜から吸収される成分
ニコチン(禁煙補助剤/咀嚼剤)
ニトログリセリン(抗狭心症薬)
15問目 全身的に現れる副作用
皮膚粘膜眼症候群
- 別名/スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)
- 症状(=病名であるというところ)
- 原因に医薬品使用して2週間以内に発症が多い
しかし、1ヶ月経ってから起こることもある - 発生頻度ー100万人に1~6人
中毒性表皮壊死融解症
- 別名/ライエル症候群・TEN
- 症状(SJSとの違い・SJSの進展型)
- 原因に医薬品使用して2週間以内に発症が多い
しかし、1ヶ月経ってから起こることもある - 発生頻度ー100万人に0.4~1.2人
16問目 全身的に現れる副作用
肝機能障害
- 中毒性とアレルギー性に大別
- 軽度の肝障害は自覚症状がない
- 黄疸ービリルビンが血液中に滞留することで生じる
- 最悪、不可逆的な病変(肝不全)を生じ、死に至る
ショックアナフィラキシー
- 即時型のアレルギー反応
- アナフィラキシー様症状はショックアナフィラキシーと類似の症状が現れる/対応も同様
17問目 全身的に現れる副作用
偽アルドステロン症
- 塩分(ナトリウム)と水が貯留し、カリウムが失われる病態
- 症状
- 小柄な人や高齢者で生じやすい
- 甘草にも注意が必要
抵抗力の低下等
- ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬などの使用で抵抗力が弱くなる
18問目 精神神経系に現れる副作用
無菌性髄膜炎
- ウイルスが原因
- 発症リスクの高い人
- 症状
- 発症は急性、速やかに回復、予後は比較的良好
ただし重篤な後遺症が残った例もある
19問目 体の局所に現れる副作用
間質性肺炎
- 肺胞と毛細血管を指示している組織(間質)が炎症
- 症状
- 1~2週間で起きることが多い
- 悪化すると肺線維症に移行
- かぜや気管支炎との区別が難しい
- 肺炎との違い
喘息
- 短時間(1時間以内)で発症
- 座薬や外用薬でも誘発
- 合併症を起こさない限り、消失すれば寛解する
消化性潰瘍
- 消化管出血に伴って糞便が黒くなる
- 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状のこと/刺激・不快感・立ちくらみなど
- 粘膜筋板を超えて欠損する状態
イレウス様症状
- 発症リスク高ー小児や高齢者のほか便秘傾向にある人
- 腸閉塞様症状
- 腸管運動が麻痺
鬱血性心不全・不整脈
- 症状
- 狭心症と心筋梗塞との違い
20問目 体の局所に現れる副作用
排尿困難
- 副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分の服用
=交感神経系が亢進 - 男女問わず発症
- 原因となる医薬品の中止で症状は速やかに改善
接触皮膚炎・光線過敏症・薬疹
- 接触皮膚炎の症状
- 1週間程度で回復するが、再びその医薬品に触れると再発する
- 光線過敏症の症状
- 症状が出たら洗浄・遮光して診療を
- 薬疹の症状
- 医薬品使用後1~2週間で起きることが多い
- あらゆる医薬品で起きる可能性がある
2章 後半のまとめ
ここにまとめた単語を覚えるだけも十分答えられると思いますが
言葉を端折って書いた単語については調べてみて下さい
(ここであまり長い言葉で書いてしまうと読みにくいと思ったため端折った書き方の所があります)
冒頭でも伝えたように、難しい言い方をしてきた時に答えられるように
暗記だけでなく、これを軸として内容を理解しておくと柔軟な対応が出来ると思います
2章は広く深いですが、手引き通りの言葉で出題されています。
だから、ここに書いてある事が分かっていれば十分だと思います。
また、1章同様
よく読めば常識的に判断できるもの もたくさんあります。
苦手な人はこれを覚えるためにどうしたらいいですかね??
2章が苦手な人は、絵に描いて覚えるが良いと思います。
落書きみたいな感じでいいですし、完璧じゃなくてもいいので、
事ある度に何度も書くことがいいと思いますよ
あと2章に関しては「はたらく細胞」という漫画/アニメもおススメです。
僕も見ましたが、登録販売者に関わることがほとんどです。
楽しく学べると思います。
僕が使っているテキストはこちらです
最後まで読んで頂きありがとうございました
次回は3章です
youtubeでこういった関連動画もあげているので、是非ご覧ください
勉強は自分で調べて繰り返すことに意味があると思っていますが、
答えだけでなく問題の解き方考え方も分かると思うので良かったらご覧下さい
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